2016.07.05

エンジニアも企業も働き方の選択をできる、そんな時代。:ザワット株式会社 鈴木伸明CTO

今回は、ザワット株式会社CTO 鈴木伸明さんとの対談です。

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コデアル株式会社CEO:愛宕

愛宕 初めに、事業の概要についてお聞かせ願いますでしょうか?

鈴木 ブランド品などの高級な中古品を安全に売買できるスマオクというマーケットプレイスを運営しています。

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参照:http://smaoku.com/

愛宕 ありがとうございます。オークションが1円から始まるとのことですが?

鈴木 はい、夜9時から毎日全ての商品が1円から始まり、1分間で終わるオークションを開催しています。
ブランド品などの高級品が1円から購入できるチャンスなので、たくさんの方に閲覧され、お店を知ってもらえるきっかけとなってます。
オークションでお店への集客を行い、固定価格の商品を販売している方が多いです。

愛宕 綺麗な写真が並んでいますね。

鈴木 1分間のオークションだと時間が短いため、写真のクオリティが落札価格に影響します。ですので、出品者のみなさんは写真の撮り方を工夫されてます。

購買は金額だけでは語れない

愛宕 中古品のマーケットプレイスだと、個人が個人に売る場合と、法人格が個人に売る場合とで、価格差が出るかな、と思います。

鈴木 そうですね、個人で出品されている商品の方が基本的に安いですが、少し高くなってでも法人格であるスマオクの公式ショップの鑑定済み商品しか買わない人もいます。安いから買うというわけでもないのですね。

愛宕 個人の方だと、偽物などの問題が出てくると思うのですが、対策などはなされているのでしょうか?

鈴木 出品された商品のパトロールを行っており、少しでも疑わしい点があれば削除をしています。また、「あんしん取引」というオプションがあり、取引の際に商品を当社に配送していただき、当社の鑑定士が真贋鑑定を行うサービスを提供しています。

愛宕 そうですね、そう言ったサポートはものすごく重要になりますよね。

結婚・出産はライフスタイルを大きく変える

愛宕 ユーザーの方はやはり女性がほとんどですか?

鈴木 そうですね。女性が大半です。

愛宕 コデアルでは逆ですね。もちろん男性が8割ですけれども。年齢層ではどうですか?

鈴木 年齢が高くなればなるほど、購入金額が多いです。

愛宕 サービスを考える中でペルソナを考えると思うのですが、コデアルでは20代後半と30代後半に二つ山があります。

鈴木 スマオクも同様ですね。

愛宕 副業やっている方では結婚されてお子さんができる前と後で大きく行動が変わるのですが、それくらいの方って、独身で婚活に走っているのかなって感じがしますよね。まだ手元に自由に使えるお金があるように。

鈴木 そんな感じでしょうね。逆に結婚し子供ができると出品者に転換します笑

愛宕 子供ができると子供に使おうという心理が働いてブランド品を買わなくなりますしね。

ありきたりのサービスはやりたくない、でも・・・

愛宕 コデアルで応募されている方は、ものすごくスキルが高いエンジニアの方を、本当は高いけど比較的リーズナブルな給料で採用できるというのが強みだと思っています。ただ、コデアルのサービスでは悩みがあって、副業のサービスは伝播しないのです。

鈴木 それわかります。副業をやっているってあまり声高には言わないですよね。実はその悩み、うちでも一緒なんです。このブランドバックが中古だなんて、誰も言いたくないじゃないですか。こう言ったビジネスでは拡散力がないのは課題です。

とはいえ、表立って拡散できる商品となると、新品のブランド品販売になって、エッジがなくなるので、やりたくない。

愛宕 それなら他でもできるって思ってしまいますよね。正しいものを正しくつくることが重要だと思います。

自分のやりたいことを仕事にしたい

愛宕 鈴木さんは開発だけをやってこられたわけではなくビジネスもやっていますよね。キャリアの話をお聴きしたいと思います。

鈴木 私は学生時代からWEBサイトの開発に携わり、エンジニアとしての経験をし、大学を卒業後にエンジニアとしてのスキルアップを目的として社会人がスタートしました。その後、受託開発者としてフリーランスで活動していた時期がありましたが、エンジニアリングを武器に事業を立ち上げられるようになりたかったため、サイバード社に入社してたくさんの事業を立ち上げました。

新規事業を立ち上げるなかで、当社代表の原田とプロジェクトメンバーとして切磋琢磨したことがきっかけとなり、当社を共同創業しました。

愛宕 やっぱり、自分が動いていなくても売り上げが出ていないとまずいなっていうのを思いますよね? その時から30・40・50歳になっての自分の仕事のイメージなどありましたか?

鈴木 コードを書いたり、新しい技術を取り入れたりするのって楽しいですよね。ユーザと対話したり、ビジネスを考えたりするのもやっぱり楽しい。未だ葛藤してます(笑)。ビル・ゲイツ氏は会長職から技術アドバイザーに戻りましたけど、やはり楽しいと思えることをやれるといいですよね。

愛宕 だいたい得意なものが楽しくなりますよね?

鈴木 そうですね。楽しいと思えることであれば何でもチャレンジしていると思います。

エンジニアにとっても、企業にとっても理想的な良い世界になっている

愛宕 今その話を聞いて思ったのですが、自分が楽しい・得意と言ったことに仕事の足場を置くのが重要だと思います。ビジネスだとわかるんですけど、エンジニアの場合、自分のスペシャリティを磨いていく時にどういった位置に入れるのかなと。だいたいマネジメント方向に行く気がします。

鈴木 私がフリーランスの時はWi-Fi環境が整備されてなかったので家に引きこもってましたが(笑)、今はWi-Fiがそこらじゅうに飛んでますし必要なツールが安価で利用できるため、自由なライフスタイルでリモートワークができますね。

あとは企業が何を採用するかですよね。Microsoftはエンジニア分散型で、Googleはエンジニア集中型を採用していてそれぞれの企業文化を作っていますね。

愛宕 流派なんですよね。確かに。CODEALもリモートワーク流派みたいな。

鈴木 スピードやコミュニケーションロスを嫌う会社であれば集中させるし、優秀な人を世界中に置きたいならリモートワークです。どちらにせよ一長一短ですよね。とはいえこの時代は、エンジニアとしても、企業としても、働き方の選択を出来る、いい時代だな、と思います。

愛宕 CODEALでもリモートワーク派ですけど、やはり対面は大事で、リモートワークが普及すればするほどFacetoFaceが重要になってくると思います。

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