1. 税理士向けクラウド税務・会計・給与システム「A-SaaS(エーサース)」)を始めた経緯について教えて下さい。

2009 年、米国シリコンバレーにて、創業間もない「A-SaaS」を紹介されました。大規模なクラウドシステムを一から開発するということで、リードできるエンジニアを探していたようです。最初は空き時間を使って技術的な相談に乗るような形で参加しました。

当時はクラウドという言葉が一般に出始めたばかりのころでした。税理士・公認会計士市場は、1 兆円規模の市場で非常に大きいです。彼らに向けた IT サービスの市場は1000 億円くらい。30〜40 年という歴史がある一方、システムが古くコストも高いという問題がありました。

そういった業界に、最新の技術で作り直したサービスを安価に提供することで、破壊的なイノベーションを起こそうというコンセプトに惚れ込み、帰国後、初めて紹介されてから約一年後に正式に参加することを決めました。

2.開発環境の変遷を教えて下さい。

最初の頃は、エンジニアが石川さん一人だったそうですね?

はい。参加時点では企画系の社員が 2 人いるだけでした。他の会社が 20〜30 年かけて開発を積み重ねてきた業務アプリケーションを 3 年程度で全部そろえる、というミッションだったので、海外のアウトソースを利用していて開発をすすめることにしました。

当時のリモート開発、しかも海外ですと難しくありませんでしたか?そのコツなどもあれば教えてください。

まず、ドキュメントをしっかり書き、それをもとにチケットをはっきり切る。そして、小さく始める、チームのベロシティを微調整するため、こまめにコミュニケーションをとる、振り返りをたくさんするなどに気を使いました。ツールとして Redmine、GitHub、Jenkins、ChatWork などを活用してリモートでも密接にコミュニケーションして開発していました。

今はどうしていますか?

2014 年ごろまでは、アウトソース中心で、従来のベンダーが提供している基本的な機能のセットをそろえることをガムシャラにやってきました。それはある程度できてきて、2,000 を超える税理士事務所で使われるようになりました。

ただ、機能をそろえることを頂上のように思い込んで、いったん登りきってみたら、そこは富士山でいうと 5 合目でした、というのが現在です。ここからがまさに本番で、いまは、ユーザー体験やクオリティの向上に、スピーディにかつ全力で取り組んでいます。ここからはエンジニアが自分たちで考えながら登るために,アウトソーシングから一転し、内製化を進めています。

その変化の最中にあって、CTO とは何かをすごく考えさせられています。今は、企画、プログラマー、QA 含め 20 名強まで増えてきました。メンバー全員が常にお客様のことや業務のこと、会社の方向を理解して、製品を開発しなければいけない。内製化の意図を達成するために、チームの、知識の蓄積・文化を作り出していかなければいけません。

今後、どんなチームにしていきたいですか?

一見無駄に見える技術も追求し自分のものにし、それをお客様のために使っていくチーム文化にしたいですね。プロダクト開発って、その時選択した技術でやっていますが、技術って 3〜5 年で世の中から断絶してしまいますから、常に新しいものに目を向けていくチームにしたい。

さらに、一緒にいて楽しいチームにしたいです。先日、社内のエンジニアと一緒にリレーマラソンにでました。疲れましたが楽しかったです。

3. 最後に、どんな人材に来てほしいですか?

この仕事って BtoB と BtoC の中間くらいのサービスなので、今までいた場所が何であれ、それにとらわれない柔軟な方に来て欲しいです。toB 的な一見地味な開発の重要さがわかりつつ、toC 的に、ユーザーに興味を持ち、技術でイノベーションを起こしたりと、そういったことを両方楽しめる方。お客さんを技術でどう喜ばすかという探究心と、純粋に目の前の人を喜ばせることの両方を共存して目指せる方ですね。

人事の築地様にも聞きました。

この仕事は、(当社の理念でもありますが)税理士の志を先端技術で支える仕事だと思っています。エンジニアの方が日々心をこめて作ったものが、税理士の方々や、その先の中小企業のインフラになっていきます。そういった部分に思い馳せられる方と一緒に仕事をしたいです。

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