本日は株式会社BTI代表取締役の、近藤広顕さんとコデアル株式会社CEO愛宕の対談です。
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愛宕 まずは会社の説明をしていただいても良いでしょうか?

近藤 私は、富士通の社員でした。20代で独立し、個人経営の会社、上場を目指す会社の設立と経営を経て、今の会社を設立しました。ITコアが方向転換の際に、独立してできたのがこの会社です。事業は3つで、1つはWEBインテグレーション、2つ目に基盤システム、そしてBPOをやっています。この中でもWEBに特化しています。

BTI
参照:BTIホームページ

全力で、やってみたいことはやってみる

愛宕 近藤さんはどのようなエンジニアとしてのキャリアを過ごされたのでしょうか?

近藤 30年前はもう思い出せないですが・・・当時はすごく珍しいですが、高校の頃からプログラミングをしていて、当時のコンピューター触ってみて、分数を計算させるプログラムを組んで、読み込ませてやっと1割る3ができるのか、みたいな。面倒臭いと思ってたのですが、もう少し学習していくうちに配列とループができてパワフルだな!と思ってました。当時、学校の先生も親も親戚も誰も分からないコンピュータを動かして、自分は天才だなと思えました(笑) これがエンジニアの原体験です。当時大学にはなかなか情報学科がなかったので、国立を蹴ってコンピューターのアカウントのある大学に行きました。

愛宕 なかなかそんな環境にはいれないですよね。それから富士通とのことですが。

近藤 富士通に入ってしばらくして、パソコンの部署に異動になりました。当時、現場は、ホストコンピュータメインで、パソコンなんて、と軽視されていて、行きたくなかったです。

しかし、富士通の研究所や企画部など、新技術の調査や未来社会の研究をしているところでは、ダウンサイジングの時代が到来するということで、経営もパソコンにもチカラを入れようと判断していました。実際にパソコンの部署に行ったら、すごい将来性があるなと思いました。

その後3,4年独立して、自分の会社を始めて、その傍ら上場を目指す企業ののマネジメントをやっていました。それから独立したのがBTIです。

愛宕 今のお話だとサラリーマンエンジニアから、個人事業、そして経営者も経験されたということなんですね。それぞれの良かったところ悪かったところなどありますか?

近藤 サラリーマン時代は実は結構自由で、あまり我慢した時期はなかったですね。今はGoogleがあるからいいですけど、当時は情報が流通していないので、大きい会社では情報が早いのがすごく良かったですね。

個人事業の時はやっぱり時間が自由なのがいいですね。自由に生活できますから。めちゃくちゃですが、48時間生活もやっていました。48時間を1日として生活するんですよ。18時間くらいぶっ通しで仕事して、寝る時も14時間とか16時間寝る、そうすると通勤も食事の回数も減って、めっちゃ生産性があがります。そう言った自由なことができるのがいいですね。

経営者として会社を拡大させようとするときには夢があるのがいいですね。上場基準がわかるようになるのもいいことです。事業とは何か、ブランドとは何かがわかるようになってきますよね。最近の例だと富士フィルムの事業転換などが、本当に大変だろうな、と身をもって感じられるようになってきます。

愛宕 今BTIではどのような働き方なのでしょうか?

個人の考えとしては、人によって望ましい働き方が違うので、その人に合わせた働き方をした方が良いという考えがあります。また事業に取り組んでいると、ここはハードワークしなきゃいけないな、自分が先頭に立ってプレイヤーとして介入しなければいけないなという場面もあると思います。

近藤 プログラミング、だったらそれでいいと思いますが、マネジメントでは常に全力で行わなけば進みませんよね。まあどんな仕事でもですが、全力で仕事をしていることがが重要ですね。ただ嫌なことはやらなくて良くて、好きなこと・得意なことを伸ばせばいいと思います。

それで、やってみたいことはやってみる。失敗するかもしれないでけど、できなくて諦めてやってないのと、やってないでやってないのは違いますよね。挑戦した経験があると、できた時にすごく気持ちいいんですよ。

リモートワークは”できる人”でないとできない

愛宕 近藤さんはリモートワークには条件があるとのことですが。

近藤 そうですね、自宅作業には条件があると思っています。まず、自分の仕事部屋は必須ですよね。割り込まれないのは絶対です。エンジニアの場合は特に集中しなきゃいけませんし。そして自己管理は絶対ですよね。よし、一人会社やろうってなって始めたら突然暇になってパチンコ初めてしまう人とかいますから。

愛宕 自己マネジメントの適性などあるのでしょうか?

近藤 自分がいいなと思っていることお客さんに出す、っていう思いをずっと継続できるかどうかですよね。あとはそれが大好きだったらいいですけど。プログラミングが大好きとか、人と会うのが大好きとか、大好きだったら管理しなくても勝手にやりますから。

愛宕 時間管理のテクニックよりも本当はそちらの方が大事なのかもしれませんね。

近藤 プログラマやエンジニアのリモートワークで注意が必要なのは、育児や介護が主目的ではない、ということです。そしてワーキングシェアが目的でもないことですね。あくまで目的は生産性や品質を向上するのが目的で、例えば通勤時間を削減できると効率化ですし、自宅勤務で集中ができるからやる、というのが大切です。

なのでリモートワークをする人は”できる人”である必要があります。”できる人”というのは、まず生活が規則正しいということですね。先ほど48時間生活の話をしましたけど、それでもいいんです。あとエンジニアなら開発ドキュメント・コメントが十分であること、そして万が一の責任をとれることですね。

愛宕 責任の話は弊社でもコデアルを運営させていただく上でも気を使っていて、秘密保持契約書などは弁護士さんにチェックを入れてもらって、同業界の副業はNGにしています。

近藤 実はリモートワークの実現に関しては依頼側の注意も必要で、仕様が明確であること、そして開発ができないから依頼を出すのではなく、アルゴリズムまでは落とし込むことが必要ですね。

自分の能力のアピールとしての仕事風景の公開が自然になる

愛宕 今後30年でどんなライフスタイルが当たり前になっていくのでしょうか?

近藤 クレジットカードとか電子マネーの普及で、もっと現金を持たなくなりますよね。カードは昔は安全性の面から嫌いだったのですが、今はカード会社が保証してくれるんで使うようになりました。そして吉野家などのファーストフードの店員さんは1名になって、あとはロボットと警備システムでカバーすることになると思います。

自動車は自動運転になるし、電子化できるものはどんどん電子化されるようになると思います。

愛宕 確かに、1名は人間を置くことという風に義務化されるかもしれませんね。法律的な観点は重要だと思いますね、クレジットカードもそうですが、自動運転も事故が起こった時の保証責任をどこがどうとっていくかが決まってくると、普及すると思いますね。

近藤 あとはどこかがやれば、ですよね。自動車の自動ブレーキの事例ですけど、スバルが最初に出すもっと前にトヨタはできてるんですよ。トヨタは法律的な意味で出すのを控えていたけれども、結果、後発のイメージを持たれている人がいますよね。

他に生活が変わるとすればやっぱりリモートワークですかね。自宅の部屋の社内公開が起こってもおかしくないです。

愛宕 ジョージオーウェルの1984という小説がありますけど、個人的には監視社会にはなってほしくないな、と思っています。

近藤 監視する、というより作業者がアピールするのがポイントですよね。監視ではなくて自分の能力を証明するために社内公開するようにしたいですね。今でも高級ホテルやレストランではオープンキッチンですよね。エンジニアも自分の腕を見せてもよいと思います。

それとこれは技術的なものではないですけど、英語または中国語の口語化が進むと思っています。自動翻訳も進むと思いますけど、英語や中国語が文法的に簡易になって、日本人が口語で英語か中国語をかけるようになると思います。

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