2016.05.31

株式会社ワンダーラストCTO岩本様インタビュー

1. 今開発されているCompathy[コンパシー]について教えて下さい

Compathy[コンパシー]は、世界とつながることのできる旅のコレクションというコンセプトでして、旅の記録を投稿して、皆と共有して交流できるサービスですね。場所だけを見るのではなく、写真の位置情報を記録して、ルート化できる、つまりつながりが見えることでストーリーが見えやすいところがポイントになっています。今は、他の人の旅の記録から、次の自分の旅のプランに役立てる機能を実装中です。

旅に関わるサービスを開発されていますが、なぜ旅なのでしょうか?

実は、旅はきっかけに過ぎないですよね。旅をきっかけに、常識がぶち壊される体験をすることが面白いので、そういった体験をして欲しいと思っています。日本と海外とは、当然文化・社会の違いがあると思います。それは異質なものですけれども、その中につながりを見つけて欲しい、と思ってサービスを作っています。

2. 岩本さんがCTOになられた経緯を教えてください

もともと今の代表の堀江は友人と(今のメンバーの1人ですが)、旅行者に宿を提供して、案内などもしていました。堀江はボランティア的な形でコミュニティを作って、違うバックグラウンドを持つ人とのつながりを実現させようとしていたようです。

私はと言えば、その頃から堀江と関わりがありまして、堀江と週末プロジェクトとして邦人外国人と旅行者をマッチングさせて一緒にご飯を食べに行くサービスをちょくちょく作っていました。でも見知らぬ人と突然会うハードルが高かったのかわからないですけれども、うまくいかなかったですね。

そんなこんなで時代の流れが変わってきて、ツアーではなく自分でプランを立てる人が増えてきて、LCCなどの展開で海外に行くハードルが低いかな、という感覚が広まり始めた頃ですかね、堀江がホテルをとって、飛行機をとってというように、旅行のプランニングの過程が分断されていて、旅行者が各自でまとめなければいけないという現状を見て、それらをワンストップにできるようなサービスをやりたいということで始めたのが今のサービスです。その時のピッチで堀江が投資を受けることができて、私もフルコミットするようになった、という感じです。

私はインフラエンジニアなのですけれども、もともと好きなことをやりたい、起業をしたい、という思いがありまして、そう思っていた頃に出会ったのが週末プロジェクトでした。学生時代に留学していたことがありまして、世界とつながっていたいな、という感情があったのが大きいと思います。

3. 開発体制について、教えてください

最初は私がメインでやっていまして、今ではエンジニア4人になり、合計6名体制でやっています。実はフロントデザインは、当初から変わってはいなくて。最初の頃のデザイナーの裁量です。情報の優先付けが上手なデザイナーでしたね。今はそのデザイナーとは別のデザイナーがやっています。うちの会社ではデザインの意思決定は基本的にはデザイナーに任せています。UXに関しては代表が主にやっていましたが、最近はユーザーミートアップを月1 〜 2回実施し、開発チームが直接ユーザーさんに意見・体験を聞いて、サービスに反映できるように取り組んでいます。

今後開発チームをどのようにしていきたいですか?

やはり開発スピードが足りていないという問題意識がありますね。それを解決するためにチーム作りが重要だと思っています。ゴールと制約だけは守って、エンジニア個々人が自分の意思を持って自分で判断できる状況を作りたいと思っています。

それと最近はユーザーストーリーマッピングというものにはまっています。リリースがゴールではなくて、リリースされたものを見て、改善された部分を見ていくことが重要なことなので。今はまだ皆がイシューベースで考えていて、タスクが分断されがちなので、課題解決を目的にして開発を行っていきたいです。

関連した記事