今回はエール株式会社CTO、坂本直樹さんとコデアル株式会社CEO愛宕の対談インタビューです。

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愛宕 最初に御社のサービスを説明していただいてもよろしいでしょうか?

坂本 クラウドでチームビルディングを行うサービスです。BtoBのサービスなのですが、100名くらいの大きな組織に対してクラウド上で、人材に関する専門家のカウンセリングをしてもらえるというサービスです。

愛宕 ベネッセさんやTISさんのように大きな会社も使われていますよね。専門家の方はどのように大きな組織をコーチングするのでしょうか。

坂本 社内SNSのようなプラットフォームを提供していまして、社員一人一人に毎週振り返りをやってもらいます。今週の仕事の中の学びであるとか、失敗であるとか、うまくいったことであるとか、そう言った問いかけをして、社員に振り返りを促進するんですね。振り返りの効果というのはみなさん理解しているのですけれども、一人ではなかなか継続しないので、その壁打ち相手として、人材に関する専門家が関わっています。そのやり取りは他の人も見ることができるので、自分の所属するチームと一緒に何のために仕事をしてるのかなどを自分で考えるきっかけになります。

愛宕 他の人から見えるのはいい仕組みですね。

坂本 自分の中で考えを整理してもらって、その考えを他のメンバーが見ます。こんな考えを持ちながら普段仕事をしていたんだな、とか、個人個人の考え方や学びを見れるようにするかというのを共有するのが本当のナレッジの共有だと思っています。

サービスはネット上だけですけど、ネット上をきっかけにしてリアルでもコミュニケーションを増やして欲しいという願いがあります。大きな会社だと、下手したら隣の人でさえ何やっているかわからない、ということが起こりえますから。チームビルディングって、簡単に言うとチームの状態が良くなることで、それってすなわち、コミュニケーションが良くなるなんです。コミュニケーションをするようになると、自分の中で止まっていたものを言葉にして共有して、チームで考えるようになるので、思考が変わり、行動が変わるんですね。

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参照:http://www.yell4u.jp/service

リモートワークは世界中の優秀な人と仕事が出来る手段

愛宕 今後のエンジニアの働き方はどうなるのでしょうか?

坂本 今後の働き方は劇的に変わると思います。小さい会社でいうと、メンバーは事業のコンセプトを考える人、コンセプトからマーケティング・プロダクションを行う人、テクノロジーを用いてそれを具現化する人に三つに分けることができます。現代は世界中の優秀な人と簡単につながることができるようになりました。役割に合った優秀な人材を呼んでくることができます。実際、うちにはエンジニアはいないので、都度リモートでエンジニアを呼んできています。

愛宕 リモートで大変なことはありますか?

坂本 コンセプトをがっつり共有するのが難しいんですよね。スタートアップってコンセプトが日々変わっていくので、そのスピード感での共有はリモートでは無理だと思います。常にコンセプトを理解するのは内部の人でないと無理だと思います。ただそれ以上にリモートのメリットも大きいですね。

エンジニアが不足しているというのはスタートアップ企業共通の課題としてありますよね。世界中のエンジニアは600万人いて、日本はそのうちの12%、さらに東京圏でいうと、その20%くらいじゃないかな、と思います。小さいパイの中でエンジニアを取り合っているんですよね。しかも、世の中の優秀なITエンジニアは、必ずしも自社のために働いているわけではありません。我々はクラウドソーシングでこの問題を解決できるのではないかと思って、クラウドソーシングで開発をしてるんですね。クラウドソーシングなら時間と場所の制約がないので世界中の優秀な人とつながることが出来ます。国外のクラウドソーシングも試していますよ。うまくいったのは、事業スピードや開発ボリュームに応じて人材リソースをコントロールし変動費化できるところと、社内にない知識を外部から取り込めることですね。外国人は意外と日本語ができる人が多いんですよ。

ただやはり社内の経営体制はきちんと作っておかないと、きちんと要件を伝えられないし、レビューも難しいですね。社内リモートワークを導入するのに3つほど重要なことがあって、まず社内の啓蒙活動も必要です。一般的には正社員が良いと言う人や自分の目に見える範囲でないと管理が出来ないと思ってる人もいます。柔軟に働くことやリモートワークに関する理解が進んでいないので。あと外部に求める技術を明確にすること、そしてエンジニアと信頼関係を結べるようなチームを作ることですね。

直感と折れない心が全て

愛宕 これからエンジニアとして働く上で重要なことは、なんでしょうか?

坂本 スキルとか、知識的なものよりも、直感だとか、何かを最後までやりぬく折れない心が重要ですよね。誰かを仕事をするときに、ビジョンを話すときでも、くだらない話をするときでも、どんなときでもチーム楽しく仕事ができる状態を作れることがより重要になってきます。

スキルとか知識はどんどん価値が下がっていっている気がします。今はネットやリモートで簡単につながることができるので、優秀な人には簡単につながることができます。もちろんコミュニケーションのためには最低限の知識は必要ですけれども、スキルで戦っても勝てるわけがないでんですね。そこで必要になってくるのが直感であるとか、折れない心であるとか、いかに優秀な人を連れてこれるかということです。優秀な人っていうのは楽しいところ・楽しいチームに集まってくるものです。楽しいというのはリズムが良いとか、ビジョンに共感して仕事が楽しいとか、ある人に楽しみを感じるとか色々ありますけれども、良いチームを作れればいいですよね。

愛宕 チームの状態が良くて、語るべきことが語れれれば未来は明るいですね。僕の場合はエンジニアにお願いするときになぜこれをやらなければいけないか、例えばビジョンでいうとテクノロジーで世界はもっと素敵にできる、ミッションはすべての人にリモートワークを。とうたっています。パーソナルコンピューターは最初は一部の人しか使わなかったように、今はリモートワークも少数の人しかしないかもしれないけど、必ず当たり前になるし、当たり前にできるから事業をしているので力を貸して欲しい。僕は旅するように仕事をしたいから、と勝手に話をしていますw

坂本 専門知識があって、環境が作れる人ほどリモートは向きますよね。ただコンセプトを作って、形にしていくのは、リモートでは無理だと思います。120%エネルギーを注いで、一箇所で集まってやらなくてはいけない。コンセプトや設計を考える人とそれを実現する人の役割分担だと思います。

ちなみに、直感とか折れない心ってすごくざっくりとしたことを言いましたけれど、実は鍛えることができると思っています。山を走るといいですね。自然っていうのは予測不可能でコントロールできない、世の中で一番厳しいものですが、その環境で走ると直感や折れない心を鍛えることができると思っています。自分も山を走るのですけれども、獣道や険しくてアスレチックのような過酷なところを走ります。予測できない環境の中で常に集中して前に走る。最初の10km20kmは楽しいですが、途中から自分の限界を超えてきて身体のいたるところが痛くなってきます。足が痛い。内蔵がやられて固定物を受け付けなくなる。

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そういった状況で周りの応援を得ながら何とか心折れずにゴールすると、限界を超えてやり抜いた体験ができます。その時得た体験というのは、誰かに教わることも出来ないし、本で学ぶことも出来ません。自分の体験したこと、そこで自分が感じた感情は誰にも真似が出来ない完全にオリジナルなものです。Googleで検索したものとか、本で学んだことは自分以外もアクセスできるものですが、そこで培われた直感と折れない心は誰も真似できないもので、コンセプトはそこから生まれてくるんですよね。

愛宕 事業と全く同じですね。共感します。私も、自分の体験したことを皆にプロダクトを通じて伝えることが好きです。アップルやソニー、ダイソンの製品が素晴らしいのも、皆がまだ気づいていない体験を、いいねと気づかせてくれるからですしね。

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