檜原さんは今までゲーム開発会社で、デバッカー・企画・ディレクターを経験されてきて、個人でもアプリを複数開発していらっしゃいます。

基本的な操作がしっかりしているアプリを作っている

愛宕 檜原さんの開発されたアプリをご紹介いただけますでしょうか?

檜原 一番人気なのは「アタッシェケース#3」という暗号化ツールです。僕がコンパクトフラッシュやUSBメモリなどに仕事で使うファイルを入れて、自宅へ持ち帰るとき、万が一落としたらマズイと思って、Windows用の暗号化ソフトを探したのがキッカケです。ところが、案外、使い勝手の良いものがない。当時は「暗号」はマニアックな世界で、ひっそり楽しむようなソフトばかりでした。

attachecase

2002の11月13日から開発していますが、周りからもマニアックというか、「暗号ってどこの諜報機関ですか」とか「暗号化しておきたいファイルって何?(笑)」というようなことを言われてしまうような、当時はかなりニッチな世界でした。

アタッシェケースに関しては複数の人から同じ意見があって、自分も納得した時に改善します。例えば拡張子が暗号化した後全部.atcになってしまうのですが、その前に.xlsx.atcのようにしてくださいというのは納得できました。

それと「BossComing2」、ボスが来たというアプリで、誰かが画面を覗いてきたときに瞬間的に画面を切り替えられる、内職のためのサービスです。

bosscoming

MarkDown#Editor」という、マークダウンエディタもあります。日本語で使えるものが当時無かったので作りました。

markdowneditor

基本的に自分で使いたいけれどもない、というものを作ってきました。

愛宕 アタッシェケースについてもう少しお聞きしたいと思います。2002年に作り始めて、もう10年以上も使われているんですね。

檜原 当時は暗号というとマニアックな分野だったのですが、個人情報保護法が2003年にできて、アタッシェケースが脚光をあびるようになりました。それに従ってユーザーさんからのメールも、いかにも初心者といった内容のものをいただくようになりましたし、意外にも大手企業、各地方自治体、学校などから使いたいなどの引き合いも増えていきました。

愛宕 自分で使いたいけれどまだないサービス、とのことですが、ご自身で作られていないもので「このサービスのUI・UXは素敵だな」、というものはありますか?

檜原 単純なところでいうと、電話番号を全角で入れても半角で入れても記入できる入力項目であるとか、Enterを押すと先に行くものとかですね。

そのアプリのやるべき機能しか追加するべきでない

愛宕 どのように機能追加・運用をしていますか?

檜原 アタッシェケースに関しては複数の人から同じ意見があって、自分も納得した時に改善します。例えば拡張子が暗号化した後全部.atcになってしまうのですが、その前に.xlsx.atcのようにしてくださいというのは納得できました。

ただ、要望が来ても他でできるようなことは追加しません。アタッシェケースの範囲でしかやらないです。つまり暗号化ファイルを復号するという機能以外は入れないです。

愛宕 そこをぶれてしまうと、なんでもできるけどなにもできないようなサービスが出来上がってしまいますよね。ところで、檜原さんが好きなアプリってありますか? もしかしたらそういうアプリって使ってみて何も感じさせないものかもしれないですけれども。

檜原 PhpStormですね。自分が欲しいなと思った機能は大体ある気がしていて、使いきれていない感じがします。

使ってみて何も感じさせない、とおっしゃられましたけれども、あって当たり前、ドラッグ&ドロップしても当たり前というか。最も基礎的なものですけれども、ウィンドウの位置を覚えていないツールは、ありえないと思います。

楽しいことはその時にやるべき

愛宕 アタッシェケースの収益は広告のみですか?

檜原 Google AdSenseくらいですね。今まで入れてなかったのですけれども、月8000くらいダウンロードされているのに気づいて、広告入れました。それでも月1・2万くらいだと思います。一応もう一つマネタイズの可能性はあって、大手のSIerさんが使いたいと言ってくることがあって、ライセンスで狙いにいく事も考えています。

愛宕 ありがとうございます。僕も共感しますが、自分の作ったものが使われることがやはりモチベーションになると感じました。最後にこれからアプリを開発される方にコメントをお願いできますか?

檜原 やっぱり楽しくやろうよ、といいたいです。楽しいことはその時にやっておいた方がいいです。

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