2016.03.30

テモナ株式会社CTO中野様インタビュー

1. 今の事業について教えて下さい。

定期購入に特化した通販システム 「たまごリピート」やCPOを下げるWEB接客ツール「ヒキアゲール」などのクラウドサービスを展開しています。

弊社代表の佐川がフリーランス時代に、様々なECシステムに関わっていく中で、リピート通販関連のビジネスは安定性があり、今後発展する素晴らしい領域だと感じて始めた事業が「たまごリピート」です。EC業界の運用業務が、当時はエクセルで管理して電話をするような煩雑な業務だったので、どうにかしたいという気持ちがありました。

たまごリピートが普及・拡大していくと、お客様から広告費の高騰によるCPO最適化や、マーケティングの煩雑さを解決したいという要望が上がり、「ヒキアゲール」を提供するに至りました。ヒキアゲールはWEB接客ツールなので、EC業界に限らず幅広い分野で利用してもらっています。

2. 中野さんはどのような経緯でCTOになられたのですか?

どのような経緯で参加されるようになられたのですか?

2年ほど前、独立しようとしていていた時に、代表の佐川と出会いました。「うちの開発メンバー大変そうだから相談に乗ってあげてよ」という連絡を受け、ChatWorkでのやり取りがスタートしました。実際に業務を行っていく中で、テモナのメンバーから「今後も付き合ってほしいと」色紙をもらったのがきっかけです。業務委託で顧問のような形でやっていましたが、「フルコミットしてくれないと会社が変わらない。会社を変えてくれ」と口説かれて去年からフルコミットするようになりました。

いろいろな選択肢があったと思うのですが、なぜテモナを選ばれたのですか?

僕はもともとメール配信業者でクラウド事業の立ち上げやインフラ部門の立ち上げ、自社サービスの海外展開、EC領域でマーケティングシステムの導入コンサルなどを行っていた関係で、ECやマーケティングの領域にかなり自信がありました。EC・マーケティング領域で自分の思い描いていたノウハウをシステムとして落とし、サービスに展開できるテモナは魅力的に映ったからですね。 「入らないか?」と言われた時、最終的に決断できたのはテモナの人間が本気であるということと、社長が技術に対して強い想いを抱いているということでした。この人たちに口説かれたならしょうがないなと思ったのが理由です。

3. 中野さんが入社された後の変化を教えて下さい。

僕が入る前は新卒社員が95%くらいで、そんなメンバーでやっとビジネスを立ち上げたといった状況でした。ビジネス以外のシステムノウハウに関してはパッチワーク的で、拙い感じでした。その他運用ノウハウやテスト、プロジェクトマネジメントなど含めて、まだまだ何も知らない状態の企業だったのを覚えています。

参画当初は、品質に関するこだわりを持たせることや、テストの自動化に着手したり、開発のスタイルを自由奔放なスタイルからスクラム開発に切り替えたりしていきました。運用が回るようになってきてからは、エンジニアがただアプリを書くことだけでなく、業務ヒアリングや業務設計ができるようにしたりできるように、エンジニアの教育を重要視しましたね。

テモナの特徴などありますか?

僕らのビジネススタイルが素晴らしいと思うのは、常にお客様を意識できるところです。たまご要望というお客様の要望を投げていただくというサイトがあるのですが、全て対応履歴として要望が残されているので、そこからドリルダウンをすることでサービスの課題・運用上の課題を身近に感じながら開発者が開発できます。要望はBackLogで管理していますが、ビジネスサイド側ではスプレッドシートにまとめて管理することで、ビジネスサイドにもわかりやすいようなスタイルになっています。

僕らの理念の一つに顧客感動というものがありまして、「無価値なものをしてはいけません」というものなのですが、自分たちよがりのことをしないということを大切にしていますね。ベンチャーだけどやっていることは真面目にやっているという自負を持っています。

今後どうしていきたいですか?

僕は今あまり現場に入らないようにしています。会社の仕組みづくりとか、文化づくりといったものを自分たちで回せるようにしたいという意図があります。テクニカルグループは、今期から新卒社員としてベトナム人4人、中国人1人、日本人2人を迎え、グローバルなチーム編成になります。エンジニアが国籍関係なくサービスにコミットしてお客様に対して仕事をする、ということができるようになるようになればいいなと思って行動しています。

技術は時代とともに変わります。己の武器を磨けとはいいますけど、今持っている技術なんて古くなってしまいますから。それよりビジネスの根幹を理解して、お客様の気持ちを汲み取りながら仕事をやっていく、ということのできるチームを作っていきたいです。

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