2019.07.12

「良い」エンジニアを見分ける、面接以上の方法とは?

エンジニアを採用するなら、良い人を社員化したい。でも、良い人をどうやって見分けるべき?
最初に面接しただけじゃ、いまいち分からない…。

そんな疑問を持っている方も多いかもしれません。いいエンジニアを見分けたいのであれば、どのようなプロセスを踏むべきでしょうか?
この記事ではそんなノウハウをご紹介します。

いきなり社員採用面接ではなく、業務委託から

人員の配置を考える時に、何となく正社員採用から考えてしまっていませんか?
実は、その考え方をやめた方がいいかもしれません。

そもそも、人材を採用するのに雇用形態から考えるのは本質的ではありません。人材を採用したいのは、事業を成長させたい、加速させたい、と考えるからです。つまり、理想とする事業の状態に近づけるために必要な、今足りていない役割は何か?を考えなくてはなりません。

もちろん「継続的に関わって欲しいと考えるから正社員を採用したい」と考えるのは自然なことです。ただ、それは結果であって、過程ではありません。
最初から正社員採用にこだわることはないのです。むしろ正社員採用という「手段」に目を奪われてしまうと、後から「この人を採って何がしたかったんだっけ」ということになりかねません。

まずは業務委託で一緒に働いてみる。いい人かどうかを本当に見極めてから、正社員としてジョインしてもらう。
そのようにしてミスマッチを減らすことで、事業を効率的に成長させることが可能です。
現にコデアルでも、最初に30日間の業務委託から入ってもらい、相性をお互いに確かめてから本格的に契約、という形を採用しています。

面接以外に一緒に働けるか見極める仕組みを作ろう

そもそも「良いエンジニア」を面接だけで見極めるのは不可能です。

具体例で考えましょう。「良いエンジニア」は、

画面上のUIの動きが同じでも保守性の高いコードを書いてくれたり、
出来ることと出来ないことを明らかにした上でコミットしてくれたり、
事業側の意図をきちんと汲み取ろうと積極的にコミュニケーションを取ってくれる

人などです。いずれも、これまでの実績やエピソードを聞くだけで判断するのは難しいのではないでしょうか。

面接でエンジニアを見極めようとするのは無謀です。
それよりも、コードを見ながら現場のリーダーと話をした方がよいでしょう。

簡単にコードを書いてきてもらい、それを見ながら話をする仕組みを作るのがベストです。
なぜこの書き方になったのか、なぜここで質問をしたのか、などを話し合いましょう。

また後から報酬額を見直せる形での業務委託契約にしておけば、お互いのミスマッチを減らすことができます。

いずれにせよ、テスト(期間)を通して「期待する役割」をきちんと果たせるのか?を判断しましょう。
良いエンジニアであれば、自ずとお互いに分かってくるはずです。

「期待値調整」をきちんとやろう

さて、どうにかして良いエンジニアに巡り会えたとしましょう。30日間、実際に業務委託として働いてみてもらい、相性は抜群。あなたはそのエンジニアにこう声をかけます。「あなたは素晴らしい!ぜひ正社員として、マネージャーになってほしい!」

実はこれはNG。フリーランスのエンジニアには「会社組織が嫌だからフリーランス」という人もいます。全員が全員、仕事の相性が良いからと言ってマネージャーになりたい訳ではないのです。

また逆のパターンも有り得ます。転職の意思にあふれる優秀なエンジニアが現職で忙しい場合、最初は業務委託が複業になります。つまり、稼働時間がどうしても短くなるのです。なので「稼働時間が短いからあなたはウチの会社向きじゃないね」と判断するのは早計です。

本人がどうしたいのかはきちんと話をしないと分かりません
単純に稼働時間や、進捗の良し悪しだけで判断していきなり「マネージャーやリーダーになってくれ!」や「あなたはクビです!」という話を持ちかけるのはやめましょう。

お互いに話し合って、どういう働き方やキャリアを目指しているのかなどをしっかりオープンにしましょう。
その上で事業側で期待する役割を照らし合わせて、どのように今後お付き合いするのがベストなのかを判断すべきです。

コデアルでは、このプロセスを期待値調整と呼んでいます。
期待値調整のために考えるべきテンプレートは、こちらの記事が詳しいので参考にしてください!

記事はこちら → 人員配置を見直し、事業を加速させるための【組織図・期待値テンプレート】無料ダウンロード

エンジニアに「よくわからない仕事」を投げないようにする

あなたはこんな仕事の頼まれ方をされたことはないでしょうか。
「これ、いい感じにしておいて。あとよろしく!」

どういう仕事か良く知っているのであればともかく、知りもしない仕事でこんな頼まれ方をしたら、途方にくれてしまうでしょう。どんなに優秀な能力を持っていても、コミュニケーション方法が最悪だと能力を発揮できないのです。

対面でここまで雑な指示を出さないよ、と思った方でも、リモートワークでは要注意。
リモートワークでは前後の文脈や、何が出来たら仕事の完了なのか、をきちんと定義しないとお互いに何も出来なくなるのです。業務委託のエンジニアとして在宅で作業してもらうパターンでは、特に気をつける必要があります。

まず第一歩はなぜその仕事が必要なのか、をきちんと語れるようになること。
そしてどこまでが仕事の範囲なのか、いつまでに何ができれば完了なのか、を一つ一つ明らかにしましょう。ここを怠ると、本当は優秀な人でも能力を発揮できなくなってしまいます。
なお、仕事の依頼方法についてはこちらの記事でも詳しく取り上げています。

記事はこちら → 複業エンジニアと仕事をする際に抑えるべき3つのポイント

適切な役割を設定することで、お互いに気持ちよく働けるようになります。
「よくわからない仕事」ではなく「きちんとわかる仕事」を依頼することで、事業を加速させるための人材を確保しましょう。

まとめ:良いエンジニアを見分けるなら面接よりも一緒に働いてから

どのような人が「良い」のかは、やはり一緒に働いてみないと分かりません。そもそも「いきなり社員採用」のほうが不自然なのです。短い面接だけで良い結婚相手を見つけましょう、と言っているのに等しいです。

正しいエンジニア採用のためには、新しくジョインしてくれる人に対してきちんと正しい役割を設定し、それを伝えること。求人企業として、頼りたい人の役割をきちんと定義することが重要です。

コデアルでは業務委託であっても「頼りたい人像」をきちんと明確化するところからお手伝いします。
その上で御社の事業課題にぴったりな高スキルエンジニアをご紹介。

まずは以下からお問い合わせください。

関連した記事