■なにをやっているのか
2017年1月にインドのハイデラバードとエールールで現地調査をしてきました。
その際に、現在スマートフォンには2つの大きな問題点があることが分かりました。
1、メーカーのビジネスモデルが買い替えのため、買い替えてもらうために、多機能を必要としない人にとっては過剰にOSアップデートがかかっています。
2、メーカーがビジネスモデルを変えたとしても、他に使えるスマートフォン向けのOSが存在しません。
※ここでいうOSは広義であり、ハードウェアの操作やメモリ管理だけでなく、OSに付随するUIやサービスも含みます。
この問題を抱えてるユーザー像は以下です。
・仕事や勉強に多くの時間を使う。
・動画やゲームに時間を使わない。
・最低限のアプリしか使わない。
・新機能のために買い替えたくない。
・iPhoneでは高すぎる。
・変なサイトからアプリを入れない。
・主に新興国の中間層以下。
・日本(先進国)でも主婦や高齢者などが可能性あり。
このような最低限機能のスマートフォンへのニーズは、世界中で少なく見積もっても、全スマートフォンユーザー30億人のうち2割=6億人は存在すると思っています。
そこで私たちは以下のスマートフォンに最適化されたOSを開発しています。
・利用期間:バッテリー交換含めて最低5年使える
・アップデート:最低限(主にセキュリティ)のみ
・部品:利用期間が長いので少し良いCPUやメモリ
・アプリ:ブラウザ(SNS/検索)とSMSなど最低限利用
・端末値段:6000円~8000円ぐらい
よく「アプリがないと使われないのでは?」と言われますが、そもそも最低限のアプリしか求めない層のためのスマートフォンなのでブラウザとSMSで最低限クリアし、そこからユーザーが増えればNext Billionを狙いたい開発者がアプリを開発します。
※現状の格安スマートフォンは利益が少なくメーカーがやりたがらないためまだ供給が少ない状態にあります。
あとは5年間買い替えなくなるので、別のビジネスモデルにしますが、そこはまたお会いした際にお話ししたいと思います。
■なぜやるのか
創業者の常盤は、小さいころ母子家庭の相対的貧困の中で育ちました。
しかし、母親が仕事でWindowsXPのパソコンを持っていたおかげで、Google検索を使って勉強したりボランティア活動をしたりすることで所属できるコミュニティが変わっていきました。
さらにスマートフォンのおかげでFacebookを使えるようになり、そこからさらに人脈や視野が広がっていき、自己肯定感をもって生きることができるようになりました。
もしパソコンがなければ、劣等感にさいなまれ、言い訳ばかりして、自分の可能性を理解できず、そのまま不幸な人生を送っていたと思います。
GoogleとFacebookのおかげで、世界は広いこと、自分には色んな可能性があること、社会には色んな人がいることがわかりました。「運命」を変えることができました。
現状、インドやアフリカにも同じような思いを持っている人がいます。良い人生を描きたいし、そのための努力ならいくらでもできる、けどどうやって努力したらいいか分からない。
インターネットを使おうにも格安スマホでは1年で重くなって使えなくなってしまったり、検索にリテラシーがなかったりします。
そこで「努力したい人のためのスマホ」を作ります。
それはOSの機能や価格的に使いやすいだけでなく、努力をサポートするための「アプリ」を搭載したスマートフォンとなります。
数万人から1人しか偉人や天才が生まれなかった今までから、より多くの偉人や天才を生み出していきます。
■どうやっているのか
2017年7月にSkyland Venturesから資金調達を行い、Androidからフォークしてプロトタイプの開発が完了。今月12月、さらにエンジェル投資家から出資が決まりました。
現状、5名に業務委託から平日の夜と休日に初期アプリの開をお願いしております。
ただOS関連のイベントに参加しても、合計500人以上にピッチをしても、壮大と言われるだけで関わるまでに興味を持ってくれる人がなかなかいなく、人手不足な状態です。
今回募集するのは以下になります。
・Androidの中身をみていこうと思える方(主にC++ or/and JAVAが使える方)
・セキュリティに関する何らかの知見がある方
以下の方は大歓迎です
・Androidのフレームワーク層が分かる方
・何かの端末(スマホや業務用タブレットなど)にAndroidをビルドしてる経験がある方
他には、
・基本リモートワーク(都内にオフィスがないため)
・月の労働時間も要相談
・報酬は資金が限られているので要相談
・将来社員として関わっていただけるならストックオプション付与の可能性あり
・性別や年齢、国籍など関係なし
・コミュニケーション能力に自信がなくても大丈夫です(ただ報告・連絡・相談は必須)
創業者が知的好奇心旺盛でポジティブかつ現実的な性格なため、もう5名のエンジニアもそういうタイプです。コミュニケーションとしてはやりやすいかと思います。