1. 今の事業(CureApp)について教えて下さい。

CureAppは、文字通り治療するアプリで、患者様向けのアプリです。

20世紀までの医学は感染症との戦いで、若い頃に亡くなることが多くありました。20世紀後半から21世紀になると感染症が克服されて、医学のテーマは生活習慣病に移ってきました。ただ、生活習慣は病院の外にあるものなので、病院で治すことが難しいです。そこで、生活習慣に介入できるものとは何かと考えた時に、スマートフォンではないかと。その発想で生まれたのが、このサービスです。

実はアメリカでは保険適用されたアプリがあるのですが、、日本ではまだなく、弊社はその第1号になることを目標にしています。「薬と同じように、医師がアプリを処方する」ことをミッションとしてサービス展開をしています。

鈴木さんにはお医者さまの顔もあるそうですが?

週に一度、一般内科として診療所で働いています。そこでは生活習慣に関わる病気が多く、もともと生活習慣に関する問題意識はありました。

2. CTOになった経緯を教えてください。

まずプログラミングと出会ったのは、10年くらい前、医学生だった頃です。当時はLAMP環境が盛況だった頃だと思うのですが、家庭教師のバイトをマネジメントするサイトを作りたいと思い、いろいろと調べ始めたのがきっかけです。HTMLはこういうことができるのか、PHPというのもあるのか、といった形で、プログラミングの世界を徐々に知るにつれてのめりこんでいきました。

大学卒業後は、Webベンチャーやゲノム解析研究、研修医と様々な職を経験し、プログラミングができる医師という存在になってきました。そんなとき、今の代表から誘われたのが、CTOになったきっかけです。

代表とはどうやって知り合ったのですか?

いえ、代表とはもともと知り合いでした。代表も医師で、医学部で仲の良い先輩でした。事業内容は医学的には革命的な面白さがあり、興味はあったのですが、、当時は別な仕事もしていたのでリモートで週1の参加でした。

でもそんなペースのコミットだったのに気づけば「最高技術責任者」という名刺が作られていました(笑)。Wantedly, facebook経由でもだんだん活動が知られてきて、これはやるしかないな、と思って、2015年1月頃から本格的に関わり始めました。

3. 開発体制について教えてください。

開発体制の特長などありますか?

まず、うちには薬事部門があることが特長ですね。アプリを医療機器として認可されるためには、開発ドキュメントがしっかりしていないといけません。そのためには「アプリ」という柔らかい部分と、開発ドキュメントといったカッチリした部分の両方が共存するということが必要になります。それぞれに適任の人材を置いて、両輪で開発を進めています。

またそれと私たちのサービスはターゲットが患者さんだけなので、一般のアプリと比べてPDCAサービスを回すのが難しいです。少数の人たちからのフィードバックで開発していかなければなりません。それを解消するために、UXの部分を丁寧に扱っています。量的なデータ駆動やABテストといった手法を取れないので、UX的(質的)なアプローチでやっていくしかないです。一方で、そういった質的なアプローチを強みにしていこうとも思っています。素人なので、勉強を含めてこれからなのですが、各種UX手法を試しながらやっていますよ。

量的なアプローチはこれからですよね。

そうですね、もっとサービスが大きくなればデータを解析していきたいと思っています。特にこのサービスで集められるのは医療情報なので、それを利用して新たな医学的な知見を得ることができます。今大学と共同開発をしているのですが、大学の研究者にとってはそういった情報が宝になり、そこにも将来性があると思っています。

基本JavaScriptで開発を行っているそうですね?

JavaScriptは、異なるプラットフォームでコードを共有できることや、誰もが触れるポピュラーな言語である、といった理由から採択しています。あと個人的にJavaScriptが好き、というのもありますが。特にコードの共有にはこだわりがあります。このサービスでは、医療的な複雑な知識が絡んでくるのですが、弊社はそういったビジネスロジック部分をコードにして、異なるプラットフォームでの共有を実現しています。もちろんgithubのPull Requestベース、コードレビュー、CIの活用などモダンな開発手法を取り入れています。私たちの開発環境は、JavaScriptに尖ったエンジニアにとっては楽しいはずなので、JSなら自分は!という方にはオススメですよ!

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