本日はくらしと仕事編集長代表のやつづかえりさんと「すべての人にリモートワークを」のミッションを掲げるコデアル株式会社代表取締役愛宕の対談インタビューです。

avatar_atago

愛宕 本日は「暮らしと仕事」編集長であり、フリーランスとしても記事を書かれている、やつづかえりさんにインタビューさせていただきました。コデアルの記事の読者はエンジニアが多いため、最初に簡単にやつづかさんの自己紹介をお願いできますか。

やつづか 私はもともと2つの会社で合計11年働いた後、フリーランスになりました。フリーランスとしては現在7年目です。もともとは企業の情報システムや、Webやデジタル系の企画開発の仕事をしていまして、そこを専門としてやっていこうと思ってフリーランスになりました。自宅で仕事ができるなど、自由な働き方ができるという点で私にとってフリーランスは良かったのですが、一方で、会社員であってももっと自由な働き方が出来たのではないかという思いもあって働き方についての取材をはじめました。自分のサイト上で働き方についての記事を書きはじめたところ、だんだんとお仕事として取材やインタビューで書く機会が増え、現在に至っています。

愛宕 ご自身も色々な働き方を経験されて、さらに様々な人たちの話を聞いて研究なさっているのですね。私も以前インタビューしていただいたことがあります。これまでどれくらいのインタビューされているんですか?

やつづか ちょっと細かい数値はわからないですが、だいたい3桁いくかいかないくらいだと思います。

愛宕 フリーランスを選択する場合って、個人的な考え方の他に、家族構成やその他の要因でも影響を受けることもありますよね。やつづかさんがフリーランスになったタイミングはいつ頃なのでしょうか。

やつづか 結婚して夫と2人暮らしの時ですね。子供が1人いるのですが、子供が生まれたのはフリーランスになってからです。子供がいる時期といない時期に関してですが、フリーランス人生の半分くらいを子供がいる時期が占めています。

愛宕 私もコデアルという会社を作ったのが4年半前なので、まだ独身の時に起業した形になります。現在子供が1人いるのですが、子供がいるのといないのでは働き方やライフスタイルが随分変わると思っています。やつづかさんの場合はどうですか。

やつづか やはり変わりましたね。今は保育園に子供を預けて働いていて、平日月曜日から金曜日まで保育園に預けているので、自由なフリーランスといえどその時間に働かねば、みたいなところはありますね。子供がいなかった頃は、食事はその時々で作ったり作らなかったりで、働く時間も、平日遊んで、そのぶん土日に働いたりしていたのですが、現在は、子供が食べるので晩ご飯は毎日作りますし、平日の仕事時間は子供を保育園に預けてから晩御飯を作るまでの間になります。夜や土日は育児の時間になるので、平日の昼間に働くという普通の会社員みたいな生活になりますね。他のフリーランスの方の話を聞いてみても、子供ができたらやはりそうなる方が多いようです。

愛宕 僕も朝は早起きで、寝る時間が一定になりましたね。子供が8時に寝て、朝5〜6時に起きるので、ある程度それに合わせないと自分の寝る時間を取るのが難しくなり、体力持たないなって。

やつづか そうですよね。フリーランスでも健康面とか大切しなければならないんですが、子供の面倒見てると体力削られる部分もあるので、休めるときに休まなきゃ、とかありますね。

愛宕 育児についてですが、保育園入れるために引っ越したりしましたか。

やつづか 特にないですね。ただ、まだ子供がいないときに、夫の両親が住む場所に割りと近いところに引っ越しました。もし何かあった時にお世話になることがあるかなと思いそうしたのですが、現在は実際に大変お世話になっています。

愛宕 ライフスタイルに合わせた働き方をする上でリモートワークにはメリットも多いと思うのですが、そもそもリモートワークに向いている仕事ってあったりするのでしょうか。どんな仕事だとやりやすくて、どんな仕事だとやりにくいのでしょうか?

やつづか そうですね。まず、リモートワークといってもフルリモートと時々リモートするというところで大きく分かれます。また、フルリモートの中でもすぐに会いに行ける場合と、距離的にそれが難しい場合があります。フルリモートでない場合も、出勤をメインにするのか、リモートをメインにするのかに分かれますね。

愛宕 面白そうな分類ですね!

やつづか いちばん可能性がありそうなのは、今はまだあまり認知されていませんがフルリモートで距離が遠いケースだと思います。Webサービスの市場は全世界を対象にできます。そうすると、マーケッターは各国にいた方が良いですよね。そういうチームを実現できる、フルリモートで距離が遠いケースは面白いと思います。昔であれば、そういった世界を対象としたサービスは、大会社が支社を作り、支社長レベルで情報のすり合わせを行って運営していました。しかしリモートで世界各地にメンバーがいるチームとしてサービスを運営すれば、もっとフラットに、担当者レベルでやり取りできるはずです。これはとても凄いことだと思います。

愛宕 なるほど。Airbnbは、そうした世界観と繋がっていそうですね。世界各地で繋がっていて、どこででも働けるみたいな。

やつづか そうですね。また、フルリモートで距離が近いケースでは、集中して一人でやる方が良い作業があるエンジニアさんみたいなお仕事が向いてそうですね。普段はリモートで作業をしていて、でも必要に応じて会うことができる。たとえば、プロダクトどうするか、みたいなそういった話の場合は会った方が早いこともありますよね。

愛宕 そうですね。現状では答えがないものを模索するために議論するには会うことも効果的かと思います。ただビデオ通話でうまくRealtimeBoardなどのツールを使うとその必要性もあまりないと思います。ちなみに主婦の方や、ご結婚された人がリモートで働くケースについてはどう思われますか。

やつづか フルリモートでもいいと思いますが、それまで社員でやられていた方が一部リモートにできるだけでだいぶ違いますよね。最近だと時短勤務で子育てと仕事を両立する人も多いですが、たとえば旦那さんと協力して分担することで、週に何日かはリモートで、週に何日かは出勤する、という形であれば時短ではなくフルタイムで働けるという人もいると思うんです。

愛宕 確かにそれはありますよね。コデアルを利用してくださっている中では女性、主婦の方も多くいらっしゃるのですが、働くにあたって時間が短いということ以外では、時間の調整ができるかどうかということが重要な方も多いですね。時間が調整できるのであれば、一部リモートで距離が近い、というケースで働くことができそうです。

やつづか そうですね。一部リモートで距離が近いケースについてですが、雑誌に載っていた事例で先進的だな、と思ったものがありました。正式なオフィスは都心で、自宅は千葉、それ以外に、都心と千葉の間にサテライトオフィスがあって、サテライトオフィスに出社する日と、都心まで行く日を調整できる、といったケースがありました。あとは一部リモートで距離が遠いケースですが、これはそもそもそういうケースはあまりなさそうですよね。

愛宕 やつづかさんは4年前からリモートで働く人に対してインタビューをしてきたと伺っていますが、この4年何か変化はありましたか?

やつづか やはり数が増えてきましたね。先ほどのリモートワークの距離や頻度の分類の中では、エンジニアで一部リモートの人が特に増えてきているように感じています。

愛宕 なるほど。コデアルをやっていても、一部リモートの人はもっと増えるだろうし、増えていいと感じています!僕たちもサービス提供者としてもっと頑張らないといけないと感じています。

やつづか そうですね。ツール的にも持ち帰りさえすればできる環境が整ってきていますね。

愛宕 リモートワークをしようと思った時に、それができる環境が整ってきたと思います。また、他に後押ししている要素として、求人倍率の変化がありますね。昨今非常に売り手市場だと感じます。これは求人のメディアをやっていているので直に感じます。

やつづか なるほど。あとは副業という働き方がポジティブに認知されてきたこともあると思います。以前は副業といえば、どうしてもお金がなくてやる、という苦しいイメージしかなかったんです。でも、国も後押ししたり、ロート製薬のような老舗の大企業が副業を解禁したりですとか、そういった事例が積み重なってポジティブに見られるようになってきました。今では副業を解禁していない会社やそこに属する人達も、副業を自分ごととして考えはじめてきているのではないでしょうか。

また、今後起こってくる変化としては、副業が認められて当たり前になると、働くという事に対しての考え方も変わってくるのではないかと考えています。例えば、ワンちゃんの服を作って販売する仕事がしたいので、それを副業でやるとします。利益はあんまり出ない、けれども、それとは別にメインのお仕事があって、そちらで生活できるのであれば、やりたいことを副業の仕事として続けることができますよね。稼ぐ為だけに仕事をする、というところから変わってくるわけです。また、副業とは少し違うのですが、個人的に、たとえば地域の子供達に働き方のことやキャリアのことを教えてあげるといった、社会にたいしてそうした活動を大人がもっとしてくといいなと思っていて、そういう時間の使い方ができるよう、リモートワークや副業といった働き方、時間の使い方の自由を会社がもっと認めてくれるようになるといいなと思っています。

愛宕 すごく共感します。弊社CTOは週末に千葉で子供達にプログラミングを教えています。私は本業以外のところでどんな経験をしているのかというのは、本業にとっても大事なことだと思っていて、より良いプロダクトを考える立場として、チームのメンバーの過半数以上が、一つの場所で、画一的に遅くまで残業しているような職場だと良いアイディアは湧かないのではないかと思っています。ユーザーのことを考えて良いアイディアを出すには、対象となるユーザー層の人たちと直にコミュニケーションをとったり、あるいは全然関係ないところでの経験がアイディアに繋がったりする。色々な経験や体験をすべきだと思うんです。

やつづか そういうのって市場調査に行ってまいります、という風にしてやれるようなものでもないですよね。そういう意味でも働く時間も平日の昼間に休憩時間とって、ちょっと違う副業の方の活動に行くのは、本業の方にも良い影響を及ぼすかもしれないですね。

愛宕 そう思います。またぜひお話しさせてくださいね!

やつづか ぜひ!教育の話と住む場所の話になったら言おうと思っていたのが、田舎は教育がちゃんと与えられるか不安、という話があると思うんですけど、そこも学校だけに頼るんじゃなくて、親がもっといろんな経験をさせてあげるための活動ができると思うんですね。今の時代、インターネットなんかもある訳ですし、そういったことをやっている人はもうやっていると思うんです。でも、そうした活動っていうのは、親に時間がないとできないですよね。そういった意味でも柔軟な働き方ができるようになったら良いなと思っています。

カテゴリ